2023-07-14
フルーツを擬人化する
PV
フルーツを擬人化して友だちになりたいのは?
ストロベリーは面白いヤツ。
彼を始めてみたとき、私は正直愕然とした。彼は非常に個性的で独特でその全てが逆さまだった。どういうことかというと、文字通り逆さなのだ。
彼が見る世界は逆さで常識が崩れ落ちるような感覚を持っていた。
学生時代、彼と一緒に変える機会があった。彼はいつものように逆さに歩いていた。それでも彼は平然としており、それが彼にとっては普通なのだという風にこちらを覗いていた。
私は「なぜ逆さまに生活をするのだ?」と聞いた。彼は何か驚いたような顔をして、少し時間をおいて微笑んだ。「僕から見ると君は逆さに見えるよ。」彼は静かに答えた。
なるほど、彼から見ると私は逆さであり私から見ると彼は逆さなのである。逆さま、というとき普通は通常の上下の位置がわかっているもののことを指していうが、通常の上下の位置を決めるのは誰なのだろう?
その夜私は夜更かしをした。考え込んでしまったのだ。本当に逆さだったのはどちらだろうか。
次の日、彼と会うと、彼はいつものように逆さのまま微笑んで、「夜更かししたんだろう。」と聞いた。私は彼を見つめ、驚いた。彼の目には私が映っており、その瞬間私はすべてを察した。ストロベリーの逆さまの世界は深淵を覗く鏡であることに気づいた。
彼はひとこと、「君の瞳には僕が映っている。逆さまにね。」と言ってまた笑った。
恐怖の匿名希望
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